はじめて教会にいらっしゃるときに      

Q1.教会は、ふだん何をしているのですか?。
礼拝です。毎週日曜日、集った者たちと共に礼拝を捧げ、新しい一週間へと送り出されていくというサイクルを教会は2000年以上繰り返しています。平日にも、水曜日朝晩の祈祷会や、月一の読書会等も行っていますが、何と言っても教会の中心は日曜日の礼拝です。教会は、神の招きに応じ、礼拝を献げ、その中で聖書に基づく説教を聴き、キリストの福音(良き知らせ)を公に宣べ伝えます。

Q2.教会はいつでも見学可能ですか?
神社やお寺と違い、教会堂には、特に御神体や像のようなものはない普通の建物ですが、ご興味があれば、会堂をご覧頂くことができます。もし、ご希望があり、スケジュールが合えば、牧師と短く聖書を読み、お祈りを合わせることなどもできます。空振りにならないように平日は事前に、ご連絡をくださると良いでしょう。しかし、教会とは厳密には建物のことではなく、信仰者の群れのことですから、キリスト者達の集まって来る礼拝にご参加くださることが、教会をご覧頂く一番の近道と思います。

Q3.いつ行けば礼拝をしていますか?
毎週日曜日の10:30から礼拝をしています。小学生以下の方々のために日曜日9:20からの教会学校礼拝も毎週行なっています。どちらも、1時間程度の長さ(教会学校は礼拝後の分級を含め)があり、基本的には最初から最後までご参加頂きます。

Q4.駐車場はありますか。
 はい。あります。教会の横に「元町教会駐車場」と看板がでているところに止めてください。

Q5.クリスチャンではありませんが、飛び込みで礼拝に参加できますか?
 日曜日の礼拝は公同礼拝と歴史的に呼ばれています。個人の密室での祈りと区別され、公に開かれたものですから、どなたでもご参加頂けます。事前の連絡も必要ありません。

Q6.小さな子ども連れで礼拝に参加できますか?
 もちろん参加できます。子どものための教会学校礼拝が9:20からありますが、10:30からの主礼拝は大人の礼拝ということはありません。大人にとっても、子どもにとっても中心になるのは主礼拝です。静かに宿題をして過ごしていても、お絵描きしていてもかまいませんが、子どもたちもその場に招かれていると私たちは信じています。赤ちゃんの泣き声もまた神様は賛美歌のようにお聴きになると信じています。時に礼拝を妨げるほどの泣き声に保護者の方が恐縮されることもあるでしょうが、ガラス窓で仕切られた親子室もありますので、状況に応じて自由に出入りできます。安心していらしてください。

Q7.教会堂はバリアフリー化されていますか?
残念ながら完璧というわけにはいきませんが、なるべく段差のないように整備しています。礼拝堂は2階になりますが、椅子型のリフトがあります。また、映像はありませんが、1階集会室でも、音声が入るようになっています。今後もさらにどなたでも礼拝に参加頂けるよう整備を行なっていきたいと願っています。会堂まで足を運べない方のためには、一日遅れとはなりますが、このホームページ上で礼拝音声を配信していますので、ご利用ください。
Q8.礼拝の中では具体的に何をするのですか?
 賛美歌を歌ったり、代表者が祈ったり、献金を捧げたり、聖書が読まれたり、聖書に基づく福音(良き知らせ)を聴いたりします。月に一度の最初の日曜日の礼拝では、洗礼を受けた者のための聖餐という小さなパンと葡萄酒を頂くお祝いがあります。洗礼を受けていない方、小児洗礼を受けて、まだ信仰告白式をしていない方は、その時間、少し手持ち無沙汰になると思いますが、おままごとのような行為を真剣、神妙な面持ちで行っている教会員達の表情をまじまじと観察する興味深い時間としてお過ごし頂ければ幸いです。こんな行為をありがたがって行なっている者たちを不思議に思って頂けたら、これほど喜ばしいことはありません。もしも、この食卓に連なりたいと思ったら、いつでも、洗礼入会のための準備会を始めます。

Q9.礼拝献金はどれくらいする必要がありますか?
 ご自由にどうぞ。私たちの教会の維持運営は、礼拝献金よりも、教会員の献げる月定献金などによって支えられています。礼拝の中で捧げる献金は、教会の維持運営の必要以上に、礼拝式の中での「献身のしるし」という神への応答という意味を持っています。私たちに惜しみなく全てをお与えくださる神様にお応えして、私たちの側でも神様に自分を献げるという意味を籠めて毎日曜日、礼拝献金を献げます。礼拝献金を献げる時、私たちは食べるにも飲むにも、働く時も休む時も、今後は神様のものとして存在する自分であると告白していることになります。だから、少しもそんな風に告白できないと思うならば、献げない自由が当然あります。

Q10.礼拝には何を持って行けば良いですか?
 聖書も讃美歌も備え付けのものがありますので、手ぶらでも構いません。

Q11.礼拝にはどんな服装で行けば良いですか?
 日曜日には正装をと厳粛に考えた時代もあったようですが、現代ではドレスコードは特にありません。ミッションスクールの学生は制服で来る方もあるようですが、教会が求めることはありません。宅配便すら受け取れないような部屋着のままでなければ、それで良いと思います。しかし、小さなお子さんが誕生日に貰ったお気に入りのパジャマをどうしても脱ぎたくないときかない時は、どうぞ安心してそのままおいでください。ちなみに牧師は礼拝が祝いの日、お祭りの日であることを表すために日曜日には、しばしば白かシルバーのネクタイを締めていますが、祭服ではなく、平服で礼拝を捧げています。プロテスタント教会の牧師がよく着用するガウンも、昔のヨーロッパの大学生の制服である学士服が起源です。そのようなガウンを着ることは、牧師の服装に目が行き、礼拝の妨げにならないために服装を覆い隠してしまうための工夫だと言われています。

Q12.礼拝には匿名で参加することができますか?
 礼拝に訪れると受付があり、記名する方式になっていますが、遠慮なく匿名で参加したいと仰ってくだされば、強いて記名して頂くことはありません。初めての方にお渡しする新来者カードへの記入にご協力くださる方も、可能な範囲でお願いしています。お名前を頂いた方を礼拝直後、歓迎の意味で司式者から皆さんにご紹介いたしますが、それもご本人の意向をお尋ねいたします。主イエスはひっそりと訪問した者を喜んで受け入れてくださいました。なお、頂いたお名前、ご住所は、出席のお礼のお便り、クリスマス礼拝や、初心者向けの集会の案内等を送付すること以外には用いず、大切に管理いたします。
 

Q13.牧師と面談することは可能ですか?
 事前に約束して頂ければ、定まった日はなく、お互いの時間さえ合えば、いつでも可能です。ホームページのメールフォーム、もしくはお電話でご相談ください。

Q14.牧師との面談のためには相談料が必要ですか?
 まったく必要ありません。牧師の生活は、教会員の呈する謝儀によって支えられています。

Q15.牧師の面談は、カウンセラーの面談や、コーチングとどう違いますか?
 牧師はプロのカウンセラーではありませんので、臨床心理士の代わりというわけにはまいりません。せめて、人として聴き上手でありたいと願いますが、実際は、聴き上手でも、人生問題解決の良きコーチとも言えないと思います。牧師による面談は牧会と呼ばれ、日曜日の説教を一対一の関係で語り直すことを基本とします。カウンセラーとしてでもなく、コーチとしてでもなく、牧師は、相談者と共に肩を並べて聖書を読み、人間を救う神をご紹介すること、どんな嘆きも、祈りとして聴いてくださる神を一緒に見上げること、また、祈る言葉を失った者に代わって祈ることをいたします。牧師は聖書の専門家として、相談者が生ける神様に出会えるよう、努め、寄り添います。また、私たち教会は、この働きは牧師だけのものではなく、全てのキリスト者の務めとも理解したいと思っています。長老をはじめ、話しやすい人に話し始めてくだされば良いのです。

Q16.牧師に相談したら、どこかに情報が漏れてしまうことはありませんか?
 牧師には(長老にも)、守秘義務があります。ご本人の同意なしに誰かに面談で得た個人情報を共有することはありません。もしも、過去の犯罪に関わるような相談がなされても、自首するよう説得するでしょうが、本人の同意なしに通報することはいたしません。牧師には最高裁で認められている牧会権があります。しかし、そもそも映画や小説で目にすることのある懺悔、告戒のイメージで、牧師への相談の際には、自分の罪や問題を洗いざらい告白しなければならないと考える必要は少しもありません。神様にしか言えないことはいくらでもあります。そのような方が、密室で、あるいは心の中で、祈ることのできる祈りの言葉、聴くべき神の言葉をご一緒に探しましょう。

Q17.どうすれば教会員になれますか?
 洗礼をまだ受けていない方は、しばらく教会に通い、洗礼の志が与えられたら、準備会を始めます。やがて、準備が整ったら礼拝の中で洗礼入会式をいたします。教会の信仰告白に同意し、イエス・キリストを「私の主」と告白し、キリストの体と呼ばれる教会の一枝となり、与えられた力に応じて、主に仕え、共に福音宣教の使命に生きます。
 他教会からの転会を希望する方は、他教派の場合は日本基督教団信仰告白の学びをし、転入会式を行います。同じ日本基督教団からの転入の場合は、連合長老会に所属している教会以外からの転入の場合は、改革長老教会の伝統を共に学び、その信仰に立った教会形成に協力頂くことに同意して頂きます。

Q18.教会を退会することはできますか?
 除籍という制度がありますが、それは会員の申し出ではなく、教会の意思決定機関である長老会の決議によるものです。歴史の教会と共に、私たちも洗礼は消えないしるしであることを重んじ、人間が忘れても、神がお忘れにならないという信仰に基づき、除籍の決断をすることには、相当慎重な態度を取ります。教会は、礼拝から離れて行く教会員をなるべく礼拝に連れ戻す努力をいたしますが、本人の意思に反した形での慰留はいたしません。また、離れて行く者は、神の恵みから切り離された者だというような罪責感と、恐怖心を煽るような信仰理解も持っていません。祈りに覚え続けますが、望まない場合は、教会からの連絡は一切控え、変わることない恵みの神に委ねます。しかし、そのような残念な関係にならないように、信仰理解のための十分な準備期間と、洗礼志願者の、人ではなく神様に導かれる決断を重んじたいと願います。

Q19.そろそろさらに突っ込んで聖書や信仰の内容に関する質問をしたいのですが?
 いくらでもご質問に答えることはできますが、聖書や信仰に関するQ &Aは、顔と顔とを合わせた形でお答えすることがふさわしいことではないかと思います。結局、教会の信仰は礼拝の説教において語られます。また説教で語られる信仰の内容が分かるようになるという経験は、礼拝経験を通してこそ、与えられるものだと私たちは信じています。礼拝の中で語られた説教はホームページ上に音声や、文章として掲載されていますので、ぜひ、ご覧になってみてください。ご興味を持たれたら、いつでも日曜日の礼拝、また諸集会においでください。その思いこそ、神があなたに与えてくださった神の招きだと私たち教会は信じています。