牧師室だより No.32 2020.4.12

毎週毎週、目まぐるしい情報の変化に応じ教会の活動をどうしていくべきか、苦慮しています。思いもかけない決断をしなければならないかもしれません。

しかし、そんな時思い起こすのは、改革派教会の正式名称は、エクレシア・センペル・リフォルマンダ、すなわち、「改革され続ける教会」だということです。新しい状況の中で、多様な形を採るのです。教会の命と言える信仰告白ですら、いくつかに絞るのではなく無数に新しく生み出し続ける自由を持ってきました。

状況に応じて語る内容を変えるということではありません。昨日も今日も変わることない生けるキリストの福音を、今まで誰も経験して来なかった新しい状況の中で、聴き直す、翻訳し直す、気付かなかった恵みに気付き直し、告白し直すということをし続けてきたのです。

改革され続ける教会では、礼拝堂に集まることが難しくなってくるかつてない異常事態になってさえ、信仰

の息の根が止まるということはないのです。むしろ今まで知らなかった角度から、新しく恵みを数え直すようになるのです。

ある牧師が言いました。パウロが手紙を書いたのは、皆が一つ所に集まることができなかったからではないか。また別の牧師も言いました。礼拝堂に集まった教会は、すぼまった傘、各家庭に出て行く教会は開かれた傘。たとえ、集まることができない状況になっても、私たちは開かれた傘である教会として、それぞれの場にキリストの大使として存在し、不断の礼拝者として生きるのです。

コメント

この記事へのコメントはありません。