牧師室だより No.31 2020.3.29

 

今週も牧師室だよりを書きます。私のメールアドレスには、この一月の間、国内外の教会がどのような状況にあり、どう体制を整えようとしているか次々に情報が入って来ていますが、特に先週は、毎日何通もそのようなメールを、受け取り続けました。

 地方によって大きな温度差を感じる一方、ショックを受けたのは、海外からのニュースです。医療崩壊を起こしているのは、イタリアだけでなく、ドイツのいくつかの州でも始まっているということです。もはや、ベッドが埋まっているので、誰の治療を優先するかの選択がなされ、重症化した高齢者に自宅に帰ってもらうということが起こっているということです。そのよう病床を見舞う牧師への指針も州教会によってガイドラインが設定されているのです。

 どのような状況にあっても、牧師をはじめとするキリスト者たちは、病床にある方の希望に従って、いつでも面会に行く自由が本来はあります。礼拝にしろ、訪問にしろ信仰者の信仰に基づく行為を止めることは、日本でも憲法によっても禁じられています。けれども、だからと言って、どんなときにも、いつも通りの礼拝生活、教会生活を続けるのが、キリスト者らしいこととは思いません。つまり、極端な例かもしれませんが、われわれは、死を克服しているから、いつ死んでも良いと、この不安な時こそ、不安を信仰によって吹き飛ばすように、手当たり次第の人とハグしあうこと、マスクを取って、讃美歌を大声で歌うことなどは、愛の配慮に欠けることです。なぜなら、我々に求められる配慮は、うつらないことではなく、うつさないことです。無症状でも、感染している可能性がある以上、人との身体的距離をとること、マスクをして会話すること、集会時間を短縮すること、換気を十分することは、礼拝を続けていくためにこそ、必要なことであると思います。どうぞ、ご協力ください。また、不安を感じている方もたくさんいることと思います。不安に押しつぶされそうになる時、どうぞ、牧師にお電話ください(牧師携帯番号)。また、教会の話しやすい仲間に、お電話ください。

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