小さな小さな教理の窓№11「ニケア・コンスタンティノポリス信条」②
前回より学んでいるニケア・コンスタンティのポリス信条(以下、ニケア信条)は、原ニケア信条をもう一度はっきりと厳密に告白しようとしたものです。使徒信条同様、世界中の多くの教会の礼拝の中で実際に告白されている最重要な信条の一つです。聖餐を祝う礼拝では、日本基督教団信仰告白や使徒信条よりも、このニケア信条を告白する方がふさわしいのではないかとさえ私は考えています。聖餐の時、牧師は「既に洗礼を受けた者、小児洗礼を受け信仰告白式を終わった者は、どこの教会員であっても、共に聖餐にあずかってください。」と申しますが、ニケア信条の方がより広い教会が正式に告白している信条だからです(脱線しますが、日本基督教団信仰告白が一番ふさわしい場は、洗礼入会式のある礼拝だと考えています)。新しく出版された全国連合長老会の式文も、使徒信条の先に、ニケア信条を掲げます。以下、本文を紹介したいと思います。
わたしたちは、唯一の神、全能の父、天と地と、見えるものと見えないものすべての造り主を信じます。
わたしたちは、唯一の主、神の独り子、イエス・キリストを信じます。主はすべての時に先立って、父より生まれ、光よりの光、まことの神よりのまことの神、造られずに生まれ、父と同質であり、すべてのものはこの方によって造られました。主は、わたしたち人間のため、またわたしたちの救いのために、天より降り、聖霊によって、おとめマリアより肉体を取って、人となり、わたしたちのためにポンテオ・ピラトのもとで十字架につけられ、苦しみを受け、葬られ、聖書に従って、三日目によみがえり、天に昇られました。そして天の父の右に座し、生きている者と死んだ者とをさばくために、栄光をもって再び来られます。その御国は終わることがありません。
わたしたちは、主であり、命を与える聖霊を信じます。聖霊は、父と子から出て、父と子とともに礼拝され、あがめられ、預言者を通して語ってこられました。
わたしたちは、唯一の、聖なる、公同の、使徒的教会を信じます。わたしたちは、罪のゆるしのための唯一の洗礼を、信じ告白します。わたしたちは、死人のよみがえりと来るべき世の命を待ち望みます。 アーメン
(日本基督教団 改革長老教会協議会 教会研究所訳)
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