牧師室だより No.60

 今回、感染拡大しているオミクロン株は、重症化しづらいけれども、たいへん感染しやすいと言われています。感染の可能性は高くなりましたが、多くの人にとっては、インフルエンザ程度の症状で済むというのは、安心材料です。しかし、持病を持った方、体力の落ちている方にとっては、これまで以上にリスクの高い状況にあります。私たち教会は、できるかぎり会堂での礼拝出席を願い、また、この礼拝の群れに加わることを隣人にお勧めする召命共同体です。コロナ禍だからこそ、神を知らず、心弱っている方、礼拝から遠ざかってしまっている方が、主の福音に触れ、生ける神に出会い、孤独と不安から救われて頂きたいと願っています。

 その際、主によって、会堂での礼拝へと招かれた方を、心ならずも排除するようなことがあってはならないというのは、私たち一同の心よりの願いだと思います。たとえば、普段ならば、心と体の弱っている者を包む温かい礼拝前後の時間の談笑が、今この時は、知らずに隣人を礼拝から遠ざける障壁となってしまうことが万が一にでもあるならば、それは私たちの本意ではありません。修練を要することであると思いますが、しばらくの間は親密な語り合いに代わって、教会員、求道者に限らず、私たちの隣人に注ぐまなざしと、行き帰りの一言の挨拶、そして小さく交わす二言、三言に、最上の命を通わすことができるように心がけたいと願います。

 何も変えないままで、心配な人は自主的判断に任せて来ないようにすれば良いというのは、愛に欠けることだということは、論を俟ちません。教会がそのような姿勢であるならば、神の身分と等しくあることを捨てて、人となられた主イエス・キリストの体らしくないことです。

 私たちの姿勢と対応を見て、金沢元町教会でならば、会堂で礼拝を捧げることができるかもしれないという希望を誰もが抱けるような、そんな温かい金沢元町教会でありたいと願いますし、そのような温かい教会であると信じています。

 まんえん防止等重点措置が出ている中、家庭礼拝推奨としないことについて、様々なご意見があることと思いますが、以上のような配慮を礼拝出席者の一人一人が持つことができることを信じ、今回は、このような形で対応することを臨時長老会において全会一致で決議いたしました。どうぞ、ご理解くださり、ご協力いただけますようによろしくお願いいたします。主が私たちを憐れみ、助けてくださいますように。(教会連絡網より転載)

 

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